弁護士のゴー(茅根豪)です。
宮内庁の記者会見(11月22日付東京新聞)で大事な言葉がでましたね。
宮内庁の西村泰彦長官は「現時点の皇室全体を見渡すと、安定的な皇位継承という観点からは課題がある。」との認識を示しました。
法改正を念頭においての発言ですが、今後はいっそう、憲法14条との関係で合憲といえるには、立法内容が「安定的な皇位継承」の観点から合理性があるかどうかが重要になります(当然です)。
以下は憲法の素人意見ですが、憲法は国民から権力への命令書のはずです。素人だから専門家に任せればいいとせず、国民が自分の頭で考えてみることが大切です。何より面白いですよね、人生その方が!
話を続けますと、例えば法律案が次の内容を前提してたとしましょう。
「全ての国民(1億2600万人)から、天皇の血筋に繋がる国民(数万人??)を選別し、その中から旧宮家の子孫(数十名??)を選別し、さらに女性ではなく男性だけを選別して、残った人間(数名??)だけを養子に選ぶ」
これに含まれる各別異取扱いに「安定的な皇位継承」との関係で合理的理由があるかが問われるわけです。
門地差別、女性差別、実質的な貴族制度、自己決定の侵害(これは憲法13条)、国民統合の象徴との整合性(これは憲法1条)等々、耳にするものだけでも憲法上の問題点はいくつもあります。
個別に問題だ!と言うのも大切ですが、各論点は、今後一層、全て大きくは「安定的な皇位継承」との関係で合理的な理由があるかを審査されると思います(特に前3者。すぐに憲法学者がちゃんと整理してくれます)。
そうすると、法律案を違憲だと!主張したい側は、法律案について各問題点(門地差別、その他)が「安定的な皇位継承」との関係で合理的理由が見当たらない!との声を強めることが大切になります。そのような国民の声も、立法の材料(立法事実)になるからです(素人意見かどうかより、国民の声があるかどうか!)。
https://www.kantei.go.jp/jp/iken.html(首相官邸へのご意見)
https://ssl.jimin.jp/m/contacts(自民党へのご意見)
https://cdp-japan.jp/form/contact(立憲民主党へのご意見)
例えば、次のような国民の声です。「・・・は安定的な皇位継承に資さないだろ!」、「・・・は皇位継承の安定はむしろ低下するだろ!」、「・・・は皇位の安定継承と関係がないだろ!」、「・・・の方が皇位の安定継承できるだろ!」等々。
常識でいいんです!素人でいいんです!
強い国民の声があるか否かが大事なんです!
声を上げましょう!